「大麻と認識して受け取った」“大麻と覚醒剤”押収…日大アメフト部の寮に家宅捜索(2023年8月3日)

ANNニュース速報

悪質タックル問題や、元理事長の脱税事件などを受け、新体制のもとで信頼回復を進めてきた日本大学。その日大で、アメリカンフットボール部の学生寮から、乾燥大麻と、覚醒剤の成分が含まれた錠剤が見つかり、警視庁が家宅捜索に踏み切りました。

日本大学広報:「警察がアメリカンフットボール部学生寮に来たことは事実です。捜査については全面的に協力いたします」

関係者の話をまとめると、事の経緯はこうです。先月上旬、日大に保護者を名乗る人物から内部告発の手紙が届きます。大学側が学生寮を調べたところ、植物片と錠剤を見つけました。その後、警察に相談。警視庁が押収し、鑑定したところ「大麻」と「覚醒剤の成分」と判明。関東学生連盟が、大学に調査や報告を指示していました。

日本大学・林真理子理事長(2日):「違法な薬物が見つかったとか、そういうことは一切ございません。違法な薬物は確認されてないと、私は聞いております。もし、もしですね、そこにあったということでしたら、皆さんにおわびして、ちゃんと申し上げなければならないですけど」

林理事長はこのように話していましたが、警視庁は3日、家宅捜索を行ったというのがこれまでの流れです。

3日の家宅捜索で何が見つかったのかは、今のところ明らかにされていません。ただ、先月の調査で見つかったのは「袋に入った微量の大麻」。そして「覚せい剤の成分が含まれた2つの錠剤」だったことが分かりました。

大学スポーツをめぐっては先月、東京農業大学のボクシング部部員が、販売目的の大麻所持の疑いで逮捕。3日は、朝日大学でラグビー部の部員3人が、同じく販売目的で大麻を所持したとして、岐阜県警が合宿所を家宅捜索しています。

また、日大に関しては、2018年にアメフト部で悪質タックル問題が発生。2021年には日大の前理事長が脱税で逮捕され、有罪が確定しています。

日大アメフト部を知る人:「(Q.今のアメフト部の印象は)でもやっぱり、きびきびしてましたよ。徹底されていて、食事管理とか。選手も体が大きくてすごいなと。(Q.驚きましたか)そうですね…大学生って、こういうことやるんだって」

日大生(4年):「またうちかーって感じ。(Q.学内で、そういう大麻の話とかは)1回もない」「やっぱり一番は、後輩がかわいそう。就活で日大生だというだけで、結構悪いイメージになる心配があったので、後輩が一番かわいそうだと思います」

■「大麻と認識して受け取った」

警視庁クラブの金井誠一郎キャップに聞きます。

(Q.新しい情報は入っていますか)

金井誠一郎キャップ:「警視庁は、5時間ほどかかった寮の家宅捜索で、押収した資料を分析するなどして、先月に行われた大学の調査で見つかった大麻などの所有者や、入手の経緯について明らかにしていくことになります。解明にあたって、重要な情報が分かってきました。今回の一件に関わった人物について、複数の人物はこれまで確認されておらず、現時点で捜査の対象は1人の可能性が高いということです。少なくとも、部内で集団で大麻を吸うなどをしていた可能性は低くなります。この人物は関係者に対し、植物片と錠剤は『貰ったもの』としたうえで、植物片について『大麻と認識したうえで受け取った』という趣旨の話をしているということです。一方で、錠剤については『覚醒剤とは思わずに受け取った』と説明しています。今後、警視庁は、関係者への聞き取りなどを通して、情報の確認を進めていくことになります」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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