高齢者施設「管理どうするか不安」“保険証廃止”延期しない方針 (2023年8月3日)

ANNニュース速報

政府は、来年秋に健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化させる方針です。

岸田総理は、4日に会見を行う予定です。3日は、マイナポータルなどの使い方の相談所を視察。高まる懸念を意識してなのでしょうか、こう強調しました。
岸田総理:「『誰一人、取り残さない』がコンセプトですから。デジタルデバイスにしっかりと対応してください」

政府・与党内では、保険証廃止の時期について、駆け引きが続いてきました。
自民党・萩生田政調会長:「無理に最終的なおしりの時間を切らなくても、しっかり啓蒙し、理解していただく機会を作る必要があるんじゃないか」
公明党・山口代表:「今、それ(延期)を決める理由がね、全くわかりません。むしろこの1年先、どういうことをこれからやっていくのかと」

結局、4日の会見では、来年の秋に保険証を廃止する今の方針を“当面、維持する”と表明。そのうえで、保険証代わりに使える“資格確認書”の有効期限を最大5年に延長する見通しです。

しかし、まだせめぎ合いが続いているのが、実情のようです。
政府関係者:「いま、総点検をやっている最中だからね。その結果を見てからでもいいんじゃないか」
自民党重鎮議員:「いったん決めて国会で審議して法律を通したんだから、延期したらもっと大変なことになる」

現場からは、戸惑いの声も聞こえてきます。
東京・世田谷区にある高齢者施設では、入居者の保険証を施設が保管して、一括で管理しています。
特別養護老人ホーム『博水の郷』・矢野弘枝部長:「資格確認書とマイナ保険証に変わられた方は、別のところに保管になる。いろいろ出し入れして、どの方がどの保険証なのか、確認、管理する者が必要になる」

世田谷区内の施設を対象としたアンケートでは、マイナ保険証の導入に、約6割が『反対』。「メリットはある」とする意見もある一方で、「個人情報の漏えいが心配」などの声も相次ぎました。

特別養護老人ホーム『博水の郷』・矢野弘枝部長:「バラバラになってくる中の管理を、どうしていくかという不安はある」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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