【報ステ】防犯カメラから見えた事件当日の足取り…逮捕の教師に数百万円の借金か(2023年5月11日)

今年2月、東京・江戸川区で男性を殺害したとして逮捕された中学教師・尾本幸祐容疑者(36)が11日、送検されました。

殺害された山岸正文さん(63)の自宅は、尾本容疑者が勤務する中学校から、わずか徒歩5分ほどの場所。自宅からは、複数の階で、靴の跡が見つかっていて、鑑定の結果、尾本容疑者のスニーカーと同じ可能性が高いということです。

尾本容疑者は、逮捕前の任意の調べに対し、山岸さんに荷物を運ぶのを手伝ってほしいと言われ、土足で家に入ったことがあると説明していたといいます。

捜査関係者によりますと、尾本容疑者は、2月24日午後5時40分ごろ、近くの防犯カメラに現場方向へ向かう姿が映っていたそうです。山岸さんは、自宅近くのスーパーに寄り、午後6時30分前に帰宅したとみられます。

それから、約10分後。山岸さんの自宅近くの防犯カメラには、叫び声とみられる声が入っていました。

捜査関係者によりますと、尾本容疑者は、午後6時40分ごろ、現場から離れる様子が、すぐ近くの防犯カメラに残されていたといいます。

現場には、午後7時ごろ、警察が到着していました。同じ頃、尾本容疑者は、学校でタイムカードを押していたということです。10日の学校の説明では、この日、午後は休みにしていました。

捜査関係者によりますと、尾本容疑者には、投資やギャンブルで数百万円の借金があったとみられ、警視庁は、窃盗目的の犯行も視野に調べています。

尾本容疑者が勤務する中学校では、11日夜、保護者説明会がありました。

◆渡辺瑠海アナウンサーの報告です。

午後7時から行われた説明会は30分ほどで終了しました。保護者からは、今後の修学旅行などの行事について質問がありましたが、「予定通り行う」という回答がありました。

また、学校側は、生徒の心のケアを行うため、カウンセラーを常駐させるということです。11日も5人の生徒がカウンセリングを受けています。保護者は「学校の対応に少し安心した」と話す一方で、「事件の全容が明らかになっていないので、もやもやした気持ちも残る」と話していました。

事件当日の容疑者の動きで、新たにわかったことがあります。事件当日、午後7時に学校のタイムカードに『退勤』の打刻があったことが捜査関係者の話でわかりました。学校の説明では「尾本容疑者は、午後は休み」とありましたが、尾本容疑者本人が、逮捕前に応じた警察の任意の調べに対して「授業なので外出していない」などと説明しているということです。学校側の説明と矛盾するため、警察は“アリバイを作るため”とみています。

また、尾本容疑者は、投資などで数百万円の借金があったとみられています。捜査関係者によりますと、SNSで、知人と投資に関するとみられる金銭の話していて、そのなかで「やりくりが苦しい」といった趣旨の内容が見つかっているということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp