「ありえない」障害者手帳ともひも付けミス…マイナカード 同姓同名の他人に(2023年6月20日)

ANNニュース速報

数々の問題が噴出しているマイナンバー。

河野デジタル大臣:「マイナンバーカードのなんていうんでしょうか、厳格な本人確認書類としての地位を維持しなければならないところを、誤って交付されたのは、本来あってはならないミス」

マイナンバーカードが同姓同名の他人の元に、さらにそのカードでポイント申請まで行われていた事例が2件明らかになりました。制度の根幹を揺るがすような事態です。
松本総務大臣:「改めて、事務フローの確認見直しを行うためのチェックリストを作成して、周知をすることとしています」

総務省は総点検した結果、マイナポイントが別の人に付与されたトラブルが全国131の自治体で172件あったと発表しました。

さらに、障害のある人に交付される障害者手帳。この手帳番号とマイナンバーのひも付けも進められています。しかし、障害者手帳とのひも付けミスが静岡県内で62件見つかりました。保険証や年金と同じく、同姓同名の他人と間違えるなど、十分な確認がされなかったことが原因です。
松野官房長官:「国民にご心配をかけていること申し訳なく思っています。政府としては、すべての事案を重く受け止め、デジタル庁を中心に関係府省庁が一丸となって、国民の不安解消への対応を講じてまいります」

当事者にとっては、謝って済む問題ではありません。
障害者団体『障全協』・山崎光弘事務局次長:「ありえないですよね。これ(障害者手帳)自体が自分の情報なので、他人の物になってしまうというのは、基本的には考えにくい。そういったことがあること自体が問題かなと。障害があるということがばれてしまう、知られてしまうことを、非常に気にされる方、嫌がる方もいらっしゃいます。プライバシーをどのように守っていくのかは、やはり自治体、国の責任だと思っています」

政府は、情報の流出などはないとしたうえで、全国の自治体に総点検を求めていく方針です。

立憲民主党が20日、マイナ保険証をめぐるヒアリングを行いました。
立憲民主党・柚木道義衆院議員:「マイナ保険証、廃止・反対が70%以上の調査がある。70%以上の国民が、今の保険証を継続してほしいと。併用だったら、マイナ保険証を使いたい人は使えばいい、今のようなトラブルがあったときに、今の保険証も使える」
厚生労働省医療介護連携政策課・水谷忠由課長:「私ども、今国会で保険証の廃止、来年秋に保険証を廃止するという法律を成立いただいた。課題ひとつひとつに丁寧に対応しながら、そうした方針に向けて取り組んでいきたい」

国会は21日で閉会しますが、野党は閉会中審査の実施を求めていくとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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