馬鹿祭りも4年ぶり復活!熱気戻るGW 一方でホテル“受け入れ制限”室内暗闇のワケ(2023年4月30日)

ANNニュース速報

ゴールデンウィーク序盤、コロナ禍の鬱憤を晴らすかのような人出で、行楽地は活気を取り戻しつつあります。
一方で、書き入れ時にもかかわらず、ホテルではお客さんの受け入れを制限せざるを得ないなど観光地の課題が浮き彫りとなっています。

▽ペンギンが歓迎!雨模様も「水族館」活況
ゴールデンウィーク2日目のきょう30日。
(佐々木一真アナウンサー)「神奈川県箱根町にあります芦ノ湖です。きょうはこの辺り非常に強い風が吹いています。芦ノ湖上空もこのように白いもやがかかっていますね。きょうはここから出航する海賊船もこの悪天候で見合わせるということです。」
(兵庫から来た観光客)「ちょっと残念。できれば遊覧船で芦ノ湖を見たいと思っていたけど…」
大涌谷も…
(佐々木一真アナウンサー)「晴れている日であれば、あちらこちらから立ち上る白い煙を楽しむことができる絶景スポットも、きょうは一面真っ白です」
(横浜から来た観光客)「火山を見せたかったんですけど。あいにくの…あっ、見えてきた!」
「先ほどまで真っ白だったこちらの景色、一瞬でこのように岩肌が見えるようになってきました。」
一瞬ですが、子どもたちに見せることができました。
(横浜から来た観光客)「ラッキー、ミラクルこんなんだったんだ」
大涌谷名物の「黒タマゴ」。タマゴ価格の高騰で、これまでは500円で5個だったのが、4個に。
(近場から来た観光客)「いつも4人家族で4袋買って20個でしたが、今回(1袋の)数がちょっと違うなっていうのは感じました」
(佐々木一真アナウンサー)「今日はあいにくの天気ということで、屋内で濡れずに楽しむことができる水族館が人気です。コロナ禍での休園、そして物価高があっても入場料金を据え置いてきたこちらの水族館にも活気が戻ってきています。」
「見て!エイ!」
あざらしに…ウミガメ…そして、カワウソへのえさやり…子どもも大人も夢中です。
「水中ダイバーによるえさやりショーが始まりました。一斉に魚たちが集まってきてとてもきれいです。こちら観客席を見てみますと満席です。立ち見の方が出る程の盛況ぶりとなっています」
「あちらペンギンが館内を歩いています。ペンギンにとってもこれだけにぎやかなゴールデンウィークは久しぶりでしょうか。お客さんに歓迎の行進です。」
今年のゴールデンウィーク、傾向は…
(静岡から来た観光客)「あんまり遠くで長くってよりは、近くで短く」
“近場で・安く・短期間”がトレンドのようです。

▽「馬鹿祭り、最高」伝統の仮装が4年ぶり復活
都内でもきょう30日、この人出…
(松村桐杏ディレクター)「こちらのお祭り、4年ぶりの開催ということで多くの人でにぎわっています。」
ゴールデンウィーク中の復活となったのは、昭和31年から続く、伝統の「赤羽馬鹿祭り」です。
思い思いの仮装をした参加者が踊りながら商店街を練り歩きます。ここにも遠出せず、近場で楽しむ人たちの姿が。
「地元です。みんな盛り上がっていて、赤羽が。すごい楽しいです。」
「すごい。すごいです!色んなヒーローがいて、すごい!」
近所の子どもたちも大興奮。ゴールデンウィークを満喫していました。
「馬鹿祭り最高って言おう。せーの。馬鹿祭り最高!」
“馬鹿踊り”の振り付け指導をしている、菊池さんは…
(赤羽馬鹿祭り踊り連担当菊池真理子さん)「全部忘れて、仕事も忘れて、家庭も忘れて、馬鹿になってね。馬鹿としてみんなを喜ばせたいと。見ている方を楽しくさせたいという思いでね、みんなそれぞれ工夫しているんですよね。その日だけは馬鹿になって、許される日ということで。」

▽「外で食べる極厚肉」河川敷でキャンプ・BBQ
にぎわいはこんな場所でも…
(佐々木一真アナウンサー)「こちらの河川敷、まだ正午前なんですけど、早くもこれだけの方がテントを立ててキャンプを楽しんでいます」
神奈川県・中津川沿いの河川敷。キャンプを楽しめる、人気のこの場所。都心から近く、しかも無料とあって多くの人が訪れていました。こちらのグループ、コロナが落ち着き久々の集まりだと言います
(3年ぶりに集まりキャンプをする人)「ここで集まるのは3年ぶりくらい」
Q.ようやく皆さんで集まりやすく?
「そうですね、本当に」
(佐々木一真アナウンサー)「焼き加減最高です。肉厚極厚に切られています。おいしい、最高ですね、外で食べるの!」
中には、キャンプ初心者の家族も…
(キャンプに来た家族)「道路も混むと思うので、家から近い所で家族と過ごせたらなって思ってここにしました。」
説明書を見ながらのテント設営…
(キャンプに来た家族)「(風が)強いですね。しっかり打たないと飛ばされますよね」
「このやり方が合ってるのかわかりませんが…」
ようやく完成したのは到着から2時間後…何とか娘と初のBBQが出来ました。キャンピングカーのこちらの夫婦…
(キャンピングカーの夫婦)「無料で利用出来るってところですね。その分、色んなものにお金が使えるっていう面もあって」
最大9連休のゴールデンウィーク。この先の予定を聞いてみると…
「GW後半はちょっと遠出を。(宿泊先の)予約が取れないってことと、GWの期間中で、値段が上がってしまってるってところ。車中泊です。」

▽客120人を「4人で…」ホテル受け入れ制限の実態
ゴールデンウィークのにぎわいは山梨の河口湖でも…4年ぶりに開催された「やぶさめ祭り」復活したインバウンドに、ゴールデンウィークの国内旅行客が加わった影響でしょうか…
(観光客)「(ホテルは)どこもいっぱいで結構大変でした。高かったです。倍くらいになってました」
一方、ホテルにとっては書き入れ時のはずですが…
(金子友広ディレクター)「こちらホテルの2階なんですけれど、ご覧ください、廊下は真っ暗な状態ですね。ゴールデンウィーク初日ですが、こちらのお部屋、全く使われておりません」
富士山の絶景が望める、こちらのホテル。108ある部屋のうち27部屋が人手不足で稼働できていません。ゲームコーナーの電源は落とされ、自販機も使用禁止になっていました。
(じらごんの富士の館渡辺亮支配人)「この3年間の部分を取り返したい、部屋を埋めたい気持ちはあるんですけど、なかなか(客を)入れられない。通常の半分以下の人数で回しているような状況ですからね。」
特にギリギリで回しているのが夕食の時間帯。きのう29日は120人が泊まっていましたが…
(じらごんの富士の館渡辺亮支配人)「4人ぐらいの人数で回していますけど」
ホールを担当していた4人全員がアルバイトのスタッフ。人手不足はフロントでも…。外国人の団体客がチェックインしようとしますが応対する人が誰もいません。気づいた取材スタッフが声をかけ…
「渡邉さん!渡邉さん!」
何とか担当者を見つけ、団体客の元へ…実はこの担当者(渡邉保さん)もアルバイトでフロントと土産物売り場を兼務しています。時間帯によっては、一人で対応せざるを得ないといいます。
(じらごんの富士の館渡辺亮支配人)「もちろん2年近く前から募集はかけてますけど、若い子も定着しない、入ってもすぐ辞めてしまうという状況の中で、この人手不足が追い打ちになっている状況ですね。」

▽宿泊業界で高まる「スキマバイト」需要
人手不足解消の一手となる働き方も広まっています。
「きょうはよろしくお願いします。」
この日、ホテルでアルバイトとして働いた20代の女性。
「じゃあ、きょうはまず、シーツはがしからやっていきましょう」
「(布団を)2つに折って…ここに置きます」
説明を受けると、手早く仕事をこなしていきます。次に教わったのはベッドメイク。この日、働いたのは午前中の2時間のみ。
ベテランスタッフと一緒に作業をしていきます。すると…
「じゃあ、今日はこれでお仕事終わりですので。お疲れ様でした」
「ありがとうございました。」
実はこちら、1日数時間単位で仕事ができる、通称“スキマバイト”です。
(ガーデンホテル紫雲閣東松山火石奈奈支配人)「すきま時間のアルバイトを利用していただいて、将来ホテル業界で働きたいっていう人が一人でも増えればいいかなと」
求人件数も年々増え、新たな労働力として期待されているといいます。
(ネクストレベルHD鈴木紳太さん)「コロナ明けから、毎月5万人くらい新しく登録いただけている。年間の人件費コストを抑えられたりするケースがかなり多くて、今後広がっていく働き方になってくると」

4月30日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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