#shorts 「日本一忙しい」新宿・歌舞伎町交番に密着…ロッカーから20万円 家出少女を懸命捜索

“東洋一の歓楽街”と言われる歌舞伎町。この24時間眠らない街の安全を守るのが、新宿警察署・歌舞伎町交番。「日本一忙しい」と言われる、新宿・歌舞伎町交番の警察官たちを追跡しました。

■眠らない街の安全を守る…新宿警察署・歌舞伎町交番

パトロール中の警察官に、外国人が暴れているとの通報が入ります。

警察官:「交番からも2人行っていると思う」

現場は、歌舞伎町にある西武新宿駅。警察官が駆け付けると、改札付近で、叫びながら暴れている外国人がいました。

外国人:「待って」

警察官:「落ち着いて、後ろポッケ触るよ」

外国人:「ごめんね。でも何でよ」

警察官:「ストップ、オーケー?」「かまれないようにね」「暴れない」

取り押さえようとする警察官に激しく抵抗したため、やむを得ず手足をシートでくるんで、7人がかりで運びます。

かなり酔っていて一般の人に危害を加える恐れがあるため、新宿署で保護することに。

外国人:「まいったなー」

“東洋一の歓楽街”と言われる歌舞伎町。この24時間眠らない街の安全を守るのが、新宿警察署・歌舞伎町交番です。

男性:「触んじゃねえよ、ガキが。目潰すぞ」「分かんないんだったら言うなよ!」

警察官:「危ない危ない」

トー横広場に家出少女がいるとの緊急連絡が…。

警察官:「あそこですか?」「あれか」

「日本一忙しい」と言われる新宿・歌舞伎町交番の警察官たちを追跡しました。

■交番に…3人の若者連れた年配男性が…

今や、外国人観光客であふれる歌舞伎町。新たなシンボル歌舞伎町タワーの前には「トー横キッズ」と呼ばれる若者があつまる広場があります。

9月末からの一斉補導で42人を補導。周辺での補導件数は5年で7倍にもなりました。

そこからほど近い場所にあるのが、歌舞伎町交番。真夜中も10人以上の警察官が常駐。24時間体制で様々な事件やトラブルに対処します。

午後10時半、3人の若者を連れた年配の男性が交番に来ました。

男性:「警部補いる?未成年っぽいからよ」

若者:「未成年じゃないですよ」

知り合いの警察官を訪ねてきたかのような口ぶりの男性。実は、この男性がトラブルの原因でした。

とりあえず、交番の外で事情を聴くことに。

警察官:「どうしました?」

若者:「自転車でひかれて」

若者たちによると、自転車に乗った男性と歩いている時に接触。1人がひざに軽いけがを。しかも、男性は酔っぱらっているのではといいます。

警察官:「けがしてるんだったら、人身事故として扱います」

男性:「わざと?当たり屋か、お前」

この男性の言葉に警察官は…。

警察官:「人様に当たって、それでいてその態度ですか?」

しかもスマホを出し、警察官に向け撮影を始めたのです。さらに、若者たちに向かって…。

男性:「お前、覚悟しろよ」

警察官:「どういうことだよ」

けがをした若者は、人身事故として届けを出すことに。

警察は年配の男性が飲酒していた可能性があるため、捜査を行うということです。

新宿署によると、新型コロナでの規制解除により多くの人が歌舞伎町を訪れるようになったことで、けんかや酔っ払いも増加傾向にあるといいます。

■ロッカーから…20万円「開けたら、荷物と現金が」

午後6時すぎ、コインロッカーで不審なスーツケースと現金を見つけたとの通報が入りました。

警察官:「本来だったらカギ…抜いてないんだ」

通報したのは、そのロッカーを利用しようとした男性。カギは開いていたといいます。

警察官:「ここでお金広げるのもどうかと。交番に来てもらって」

カギが開いたままのコインロッカーの中に入っていた不審物。黒いスーツケースと、なぜか現金がそのままです。

通報した男性は、次のように話します。

通報者:「ロッカー開けたら、荷物と現金が裸で見えたので。大金だったので、少なくても20万円はあった」

謎の現金とスーツケース。交番で一時保管することになりました。

夜9時半、「お金を持ち逃げされた」との通報がありました。

男性:「通ったら外国人女性に声をかけられた」

警察官:「この通りで」

男性:「ホテルに入ったけど、女性がいなくなった」

実は、歌舞伎町の大久保公園周辺では近年、“立ちんぼ”と言われる売春の客待ちが増えています。

この日も、何人もの女性がいました。

こうした状況を受け、警視庁は先月の取り締まりで女35人を売春防止法違反の疑いで逮捕しました。

そんななか、お金のトラブルも増えているといいます。外国人の女に金を持ち逃げされたという男性。

警察官:「相手は何色の服を着てました?」

男性:「いやー酔っ払って。ミニスカート…」

このような被害が増えているそうです。

午前0時すぎ、「落とし物を探している」という女性が来ました。

警察官:「身分証出してもらっていいですか」

女性:「はい、了解です」

探していたのは、あの6時間前にコインロッカーで発見された黒いスーツケースと現金。荷物の特徴や金額などを確認したところ一致したため、女性に返却されました。

女性は、観光で東京に遊びに来たといいます。

女性:「友だちに会いに来ました」

一体なぜ、カギをかけずにロッカーに?

女性:「預けてお金入れてカギかけて、抜き忘れて。取りに行ったら荷物がなくて」

空のコインロッカーを見て途方に暮れていたという女性。現金をそのまま入れていた理由については…。

女性:「大金だったから、あまり携帯するのは良くないから」

今度はちゃんと、カギをかけてくださいね。

■立ち小便を注意したら…「男たちに殴られた」

24時間体制で様々な事件やトラブルに対処する新宿・歌舞伎町交番。

夜中の3時を回ったころ、「男たちに殴られた」との通報がありました。現場に急行する警察官たち。すると…。

女性:「向こうに逃げられました。走って逃げました」

警察官:「救急車呼ぶ?」

通報したのは、外国人の男女。男性のシャツには血痕が…。一体何があったのでしょうか?

女性:「私の目の前でおしっこしてたの。『こんな所でしないでって』言ったら」

警察官:「一緒に捜しに行こうよ」

喫煙所の側で立ち小便をしていた男に注意したところ、いきなり殴りかかってきたといいます。男性も顔などにけがをし、興奮がおさまりません。

男性:「(相手が)手を出してきたんですよ。(自分は)女性がいるからと思って、手を出さなかった。彼女まで見てよ。彼女にまで手出したのよ」

男は3人組で、女性にも暴力を…。まだ、近くにいるかもしれない。その3人組を捜します。

警察官:「いない?」

男性:「違います」

現在、傷害事件として捜査が進められています。

■17歳少女が家出…懸命に捜す警察官

警察官:「検索をかけましょう」

前日から家出している17歳の少女が歌舞伎町にいるとの緊急連絡が入りました。

警察官:「とりあえず広場に」「若い女の子全員に声掛ける感じで」

少女がいると思われる場所は、“トー横キッズ”と呼ばれる若者たちがたむろしている歌舞伎町の広場。事件やトラブル、薬の大量摂取などが問題となっている場所でもあります。

その広場にいる写真を、少女がSNSに投稿していました。

しかし、現在分かっているのは名前だけ。顔は分からないといいます。そんななかでも警察官は…。

警察官:「人を捜してまして、名前を教えて」「名字だけでいいので」

少女:「〇〇です」

警察官:「違いますね。ありがとうございました」

わずかな情報を頼りに、懸命に少女を捜す警察官。

警察官:「お名前聞いてもいい?」

少女:「〇〇です」

すると、ここで新たな情報が入りました。

警察官:「155センチの痩せ型」

しかし、多くの人が行き交う金曜日の歌舞伎町。捜索からおよそ30分、見つけるのは困難かと思われた、その時でした。

警察官:「あそこですか?」「あれか」

別の警察官から少女を発見したという連絡がありました。

警察官:「お名前が分かるものはお持ちですか?名前言える?」

少女:「〇〇です」

警察官:「こちらの方は?」

少女:「分からない」

警察官:「なんで分からない?友達ではない?ちょっと交番来て」

17歳の少女は、友人と2人で歌舞伎町をさまよっていたといいます。

交番で詳しく事情を聴いたところ、捜していた家出少女と判明。新宿署へと移され、その後、家族に引き渡されました。

眠らない街・歌舞伎町の安全を守る歌舞伎町交番。警察官の奮闘は続きます。