移民受け入れ緩和?送還強化?バイデン政権“新たな規制”導入へ 国境には長蛇の列(2023年5月11日)

アメリカでトランプ政権が導入した、ビザなしの越境者を即座に強制送還できる措置の終了を前に、メキシコとの国境では、中南米などからアメリカを目指す人たちの列ができています。

力石大輔記者:「あちらに見えるのがアメリカです。トランプ政権時代に造られた新しい壁、そして古くからある壁、その壁と壁の間に今、移民の方が数百人暮らしているということです」

彼らは壁の隙間から越境し、その先にあるもう一つの壁との間で、移民審査を待っている状態です。

コロンビア人:「(Q.なぜアメリカへ行きたい)唯一手を差し伸べてくれている国で、経済的に豊かですから」
トルコ人:「トルコを愛してはいますが、生活が成り立ちません」
エクアドル人:「向こうは治安が日に日に悪くなってきていて、ギャングから脅迫を受け、怖くて出国したんです」

屋根のないこの場所で、もう何週間も過ごしています。

力石大輔記者:「ここでの暮らしが長くなっているということで、食事を売りに来る方も最近増え始めたということです」

国境越えは時に川を渡らなければなりません。赤ちゃんはキャリーバッグに乗せて…。今、特にこのタイミングで、数多くの人がアメリカを目指しているのには理由があります。3年前、世界にウイルスとともに恐怖を広げたパンデミック。「国境に壁を作る」と叫び、当選した大統領は、その恐怖を利用しました。

トランプ大統領(当時):「このまま放っておけば、移民制度はマヒ。医療制度は破綻し、国家の安全が大きく損なわれる。そんなことは許さない」

そして導入されたのが『タイトル42』。ビザなし越境者のほとんどを即時に送還できる措置です。これによって、3年間で延べ280万人が送還されてきました。この措置が、コロナの緊急事態宣言の解除とともになくなります。ただ、念願のアメリカ生活が叶うかというと、そうではないようです。

アメリカ政府は、解除後には、その数が毎日、最大1万3000人に上ると想定しています。移民には比較的寛容とみられていたバイデン政権ですが、新たな規制を導入します。当事者からは今までのものより、むしろ厳しくなるのではないかとの声が…。

グアテマラ人:「私たちにはより厳しい措置で、メキシコで難民として認定される必要があるそうです」

新たな措置では、アメリカへ向かう途中の国で、まず保護申請をしていなければ、今までと同じく、すぐに送還されます。さらに、その後5年間は入国が禁じられるといいます。

ベネズエラ人:「新しい制限がどうなるか明確ではなく、混乱しています。(Q.入国は簡単になりますかね)移民が増えると措置が厳しくなるから、それは疑わしいですね」
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