自国民の保護で各国の対応は…スーダン邦人退避へ“先遣隊”を派遣(2023年4月20日)

ANNニュース速報

アフリカ東部・スーダンで起きている国軍と民兵組織『RSF』の武力衝突。24時間の停戦合意が交わされましたが、爆発音が続き、沈静化の気配はありません。

NPO法人ロシナンテススーダン事業部・川原尚行代表:「“完全停戦”ではなく、今でもバンバンと爆撃音が聞こえて、空港に隣接する形で軍組織があるので、そこが主戦場となっています」

空港は、当初、RSFが占領していました。しかし、その後、国軍が奪還したりと、主導権争いが続いているそうです。当然、民間機は使えません。
スーダン人:「海に向かった人たちもいます。飛行機がないので」

すでに隣国・チャドには、難民が流入していて、その中には国軍からの脱走兵320人もいたそうです。一方、外国人たちは、移動はリスクが高いため、首都に足止め状態です。
インド人渡航者:「軍が多くの道路を掌握して検問があるので、道路上で立ち往生しています。車で渡ろうとしたら、銃口を向けられ、逃げました」
ベルギー人渡航者:「ゲリラ的な戦法で住居や私たちを盾にしています。生まれて初めて息子にお別れの動画を撮りました」

諸外国の動きですが、ドイツは輸送機の派遣を中止し、インドやタンザニアは救出計画を模索中です。一方でオランダは、ヨルダンに輸送機を派遣し、日本は、自衛隊機をジブチに待機させることを決めました。

ジブチは、日米を含め、多くの国が基地や拠点を置いている国です。自衛隊は20日、情報収集と情勢を見極めるため、5人の先遣隊を出発させました。  
自衛隊・吉田圭秀統合幕僚長:「現時点をもって、航空輸送だけの任務になるのか。空港の近傍に対する端末地の陸上輸送が含まれるのか。今のところ、どういうミッションになるのかわかりません。陸上輸送までも検討の幅に入れて準備を進めております」

輸送機の派遣は、週内にも行われる見通しです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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