広島県・安芸高田市で、増え続けるシカによる農作物被害などの問題を解決するため、シカの肉を「ブランド」化する取り組みが始まっています。
■都内で開催された「食育イベント」では…
こどもの森のレストラン ディレクター 田中亜衣さん
「命の大切さ感じながら、おいしくお肉をいただくことで変えていける未来があるのでは」
先週、都内で食育のイベント「こどもの森レストラン」が開かれました。子どもたちが真剣な表情で作っていたのはハンバーグです。
使われているのはシカの肉。子どもたちは調理して食べるだけではなく、シカが住む森をイメージして会場を装飾します。
子ども
「(Q.おいしかったですか?)おいしいです。やわらかい」
女性
「かたくて、生臭いにおいもすると思っていたが、食べやすいお肉でした」
■大学の食堂で“シカ肉”…150食が2時間で完売
広島県・安芸高田市で近年、シカが増加し、農作物への被害や交通事故など「シカ問題」
に悩まされています。
こうした問題を解決しようと動いたのは、金沢大基さんです。
Premium DEER 安芸高田鹿 金沢大基さん
「シカはフランス料理だと高級な食材だし。でも日本では割と厄介者扱いをされているので、そこのギャップに興味を持った」
シカに可能性を感じた金沢さんは地元の人に加工場などを紹介してもらい、2019年にシカ肉のブランドを立ち上げました。
金沢さん
「シカは一年を通じて食べるものが春、夏、秋、冬って変わるので。シカの肉質や香りとか味わいは四季によって変わる。それを感じてもらって」
金沢さんは去年、広島での事業拡大を目指し、新会社を設立。各地のレストランに安芸高田市のシカ肉を提供しています。
ぱんちょり. 宮本和輝さん
「香りが個体によって違って面白いんですけど。うまみがしっかりあるので」
大学の食堂では、シカ肉を使った期間限定メニューを販売。
金沢さん
「ドキドキですよね。きょうから150食なんですよ。それをどのくらい食べてくれるか」
シカ肉を食べた学生は「シカって分からないくらいの普通の肉感があります」と話します。わずか2時間で完売しました。
金沢さん
「シカのイメージが少しずつ変わって、うれしいなって思います」
金沢さんが思い描く未来とは…。
金沢さん
「シカを軸にしながら、山の魅力とか山に関わる人とか町とか、魅力をもっともっと発信して、広げていきたいなと思っています」
(「グッド!モーニング」2025年1月28日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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