“裏金”非公認で保守分裂 安倍派幹部と高市氏の夫対決へ 野党追い風も一本化進まず(2024年10月13日)

ANNニュース速報

(有働由美子キャスター)石破総理がいわゆる“裏金議員”の非公認を決めて1週間、選挙区では混乱が起きています。涙を流す人も。

■“裏金”非公認で保守分裂 演説で涙も
選挙事務所には…「進む、力強く」。
(無所属 前職 高木毅氏(68))「心からお詫びを申し上げる次第でございます。本当に申し訳ございません」
“裏金問題”で自民党から非公認となった高木毅氏。
(無所属 前職 高木毅氏(68))「負けられへん。やめられへん」
8期連続当選してきましたが、今回、福井2区から初めて無所属での出馬になります。党からの公認料を得られず、県連の組織的支援も難しいのですが…
Q.自民党の看板を背負えないのは大変?
(無所属 前職 高木毅氏(68))「応援は来てくれますよ。参議院いっぱい来てくれるって話になっていますよ」
Q.これまでは無風だった?
「いやいや、あなたね、過去を知らないんだよ。過去を知らずして現在をしゃべっちゃいかん。決して楽な選挙は一度もなかった」
事務所開きには自民党の県議や市議、支援者など200人近くが集まりました。一方、高木氏に新たに立ちはだかる存在が…

同じく福井2区を地盤とし、自民党公認で当選を重ねた山本拓氏。
(自民党 元衆議院議員 山本拓氏(72))「(党員から)誰に入れたらいいんだという話でね、自民党の保守系の選択肢として身を捧げますという話を了解しました」
12日、事務所には地元の県議や市議が応援に集まっていました。
(鯖江市 福原敏弘市議)「これだけ大きな問題になることをされた方(高木氏)とは一線を置きたい。個人的に。」

山本氏は、総裁選で石破氏と争った高市早苗氏の夫です。
Q.奥様の高市さん、今回例えば応援に入る予定は?
(自民党 元衆議院議員 山本拓氏(72))「おそらく私のところまでは(全国の応援演説で)来られないし来ないと思う、『がんばってね』と言われた」
2人の保守系候補の出馬表明に自民党の福井県連は…
(自民党福井県連 山崎正昭会長)「どちらも公認無し、自主投票」
非公認に加え、保守分裂の逆風にさらされている高木氏。生まれ故郷で行った集会では…
(無所属 前職 高木毅氏(68))「本当に懐かしい、子どもの時から私を育ててくれて…こんなことになって」
長年の支援者に、“裏金問題”を謝ったときの話になると…
(無所属 前職 高木毅氏(68))「『(支援者に)ごめんな、わしが迷惑かけとるな』と言ったら、ガッと私をにらんで、『ほんまやわ、毅ちゃんほんまやわ』と怒った」

■野党候補の一本化は?
(無所属 前職 高木毅氏(68))「何と言っても北陸新幹線、その県内開業の効果を最大限にするというのが私のこれからの務めだ」
自民党の前職と元職が激突する、保守分裂選挙。対する野党ですが、こちらも1本化できていません。
立憲民主党から出馬を表明している新人の辻英之氏。
(立憲民主党 新人 辻英之氏(54))「なんだよその権力持ってる人、強い人たち。脱法脱税。懐に入れて使い道も説明せずに開き直る。」
4日に辻氏の推薦を決めた立憲民主党・最大の支持母体、連合福井。「千載一遇のチャンス」とみていますが…
(連合福井 矢野義和会長)「共産党なりと一緒に(共闘)するときに票は増えるかもしれませんが、一方で元々の基盤であったコアな部分は離れていく部分もあると思いますので、積極的な働きかけは今回はしておりません」

共産党からは新人の小柳茂臣氏が出馬を表明しています。
(共産党 新人 小柳茂臣氏(70))「裏金をうやむやにしても許される、これが日本なのか、日本の民主主義なのかと。」
Q.野党の一本化については?
(共産党 新人 小柳茂臣氏(70))「本来は私たちは望んでいます。望んでいるんだけども、例えば立憲の代表の方はね、すでになられた時から“共産党とはしない”ということをはっきり言われてますので…」
立憲民主党の野田氏は代表選で共産党とは「一緒に政権を担えない」と共闘関係を見直す考えを示していました。

さらに日本維新の会から出馬を表明している県議会議員の斉木武志氏。
(日本維新の会 元職 斉木武志氏(50))「日中行っても敦賀駅って普通列車しかない。だから大阪京都がすごい遠くなった。これを敦賀に直で行くよう快速を一時間に一本。だから県会議員が何もやらないから僕がずっと言い続けている」
2009年には民主党、2017年には希望の党公認で当選していますが、今回は日本維新の会公認です。
Q.野党共闘できていないが?
(日本維新の会 元職 斉木武志氏(50)「やっぱり勝つのは1人なので本気で勝ちに行くのであれば、野党は少なくとも一本化すべきだと思います」
Q.これから一本化の可能性は?
(日本維新の会 元職 斉木武志氏(50)「まあ無理でしょうね。党首間同士の交渉が機能していないのであれば、候補者が実力で勝つしかないじゃないですか」
立憲民主党の野田代表は、“裏金議員”が出馬する選挙区での野党候補一本化を目指し各党代表と協議しましたが、調整は進んでいません。

10月13日『有働Times』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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