イラン内務省は、今月末に行われる大統領選挙の最終候補者6人の名前を発表しました。ほとんどが保守強硬派で、選挙戦は、どの強硬派候補を選ぶかを軸に進むものとみられます。
国営メディアなどによりますと、内務省が9日に発表した最終候補者6人には、最高指導者ハメネイ師に近いとされる保守強硬派のガリバフ国会議長やジャリリ元最高安全保障委員会事務局長などが名を連ね、改革派は1人にとどまりました。
イランではハメネイ師が任命した聖職者からなる「護憲評議会」が事前審査を行い、認められた候補だけが大統領選に出馬することができます。
今回、およそ80人が出馬を届け出ましたが、穏健派の有力者ラリジャニ前国会議長や体制に批判的とされるアフマディネジャド元大統領などは、前回に続き、審査で失格となりました。
イラン大統領選挙は、ライシ大統領が先月ヘリコプター墜落事故で死亡したことに伴うもので、今月28日に投票が実施されます。
前回の2021年の大統領選では、体制への支持率を示すとされる投票率が、過去最低となる48.8%を記録していて、これを超えられるかにも注目が集まります。
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