ゴールデンウィークは29日で前半戦がいったん終わりました。東北道、関越道で40キロ以上の渋滞が発生するなど各地で混雑しました。観光地も多くの人でにぎわいを見せました。
■“大混雑”の都内各地
3連休の最終日、高速道路は帰路に就く車で大渋滞に。ノロノロと走っては止まるを繰り返していました
中央道の上りでは小仏トンネル付近で21キロの渋滞。関越道や東北道では40キロ以上の渋滞が発生しました。
日中、都内の観光スポットも多くの観光客でにぎわいました。
日本人はもちろん、外国人観光客の姿も見られます。渋谷スクランブル交差点も大混雑。
茨城からの観光客
「めちゃくちゃ(人)多いです」
「インバウンドで外国の方が多い印象」
原宿・竹下通りも大勢の人が詰め掛けました。
■“開園ダッシュ”狙い多数…最短距離を激走!
関東屈指の藤の名所、あしかがフラワーパーク。園内中央にそびえる2本の大藤は樹齢160年を超え、2本が一体化した大藤棚は、広さ1200畳。視界いっぱいに薄紫色のシャワーが降り注ぎます。まさに今、見頃を迎えた藤を見に早朝から多くの人が押し寄せました。
朝の5時半。開園まで1時間半ですが、駐車場には多くの車が止まっています。早朝にもかかわらず、続々と駐車場に入っていく車。
長野から来た夫婦
「家を午前3時に出てきて、今さっき、5時半ごろつきました」
駐車場は瞬く間に埋まっていきます。正面入園口では…。
2番目に並んでいた男性
「(到着は)朝の4時ごろですね。そのまますぐに並んで」
先頭に並んでいた男性
「昨夜の11時半着で」
なんと前日の夜から開園待ちで並ぶ人も!その理由は…。
先頭に並んでいた男性
「なるべく人を入れないで撮りたいので」
この時期、藤棚の下は多くの来園者でにぎわうため、開園直後、誰もいない状態で写真を撮る“開園ダッシュ”狙いで並んでいたんです。
開園直前となると、入り口は大行列に。
5分早めての開園早々、大きなカメラや三脚を担いだ客が猛ダッシュ!事前に走るコースをシミュレートしているのか、最短距離のくねくねとした道を躊躇(ちゅうちょ)なく進んで行きます。
見えてきたのは園内メインの大藤。一番最初にたどり着いていたのは、2番目に並んでいた男性です。
目の前にはもちろん、人は誰もいません。後からやってきた人も、人が映り込まないよう同じ角度から撮影。
撮影終了かと思いきや、再び走り始めた男性。
あしかがフラワーパークでは現在、大藤だけでなく、花房が最長1.8メートルにも成長する「大長藤」や、世界でも珍しい八重咲きの「八重黒龍藤」など見頃を迎えた大藤棚が4カ所。さらに、およそ25本・長さ80メートルある「白藤のトンネル」や桜色の「うす紅藤」など、今撮りたい絶景スポットが点在している状況です。
そのため、開園直後の園内には人の少ない藤を求めて、カメラを持って園内を駆け回る人が続出。撮影を終え、またすぐに移動しますが、うす紅藤の橋に着くとすでに人がいたからか、撮影はしませんでした。
2番目に並んでいた男性
「疲れました」
「(Q.きょうのベストショットは?)やっぱり大藤ですね」
「(Q.早く来たかいはありました?)だいぶありました」
■“奇跡の写真”のためにカメラ“二刀流”
開園ダッシュを先頭で飛び出したのは、年間50日通っているというこちらの男性。一目散に駆けつけたのは、白藤のトンネルです。
10秒ほどで撮影を終えるとすぐさまダッシュ。今度は大藤へ。こちらも10秒ほどで撮影を終え、すぐに移動。撮影時間は平均で10秒ほど。
もはや園内を走っている時間の方が長く、撮っては走り、撮っては走りのシャトルラン状態。
年間約50日通う男性
「もう息が…。走らないと回り切れないです。はぁ…はぁ…」
息切れしながらも、藤の撮影に無我夢中。さらに撮影の様子をよく見ると、2台のカメラを持ち替えています。
年間約50日通う男性
「広角レンズと、標準レンズなんで。レンズ交換してる時間ももったいないので」
レンズ交換の時間すら惜しむという徹底ぶり。そのこだわりの写真がこちら。
真っ先に写真を撮った白藤のトンネル。普段は道いっぱいに人が広がっていますが、開園直後、奥まで見渡せる白藤トンネルの下には、まっすぐ伸びた道しかありません。
年間約50日通う男性
「このために(カメラを)買ったような感じです」
この“奇跡の写真”を撮れる時間は短く、開園からたった8分、藤棚にはゆっくり歩いてきた来園客でいっぱいになりました。
■SNSの有名写真求め、閉園ギリギリまで
午後5時半から入園できるチケットを求め、入園口は再び大混雑。さらに別の入り口でも、道路からはみ出てしまうほどの長い長い列が。
そのお目当てはライトアップ。
暖かな色に照らされた、藤のカーテンはまさに壮観。妖艶(ようえん)に揺れるその姿は、昼とは違った表情を見せます。特に、周囲を池に囲まれた大長藤は、水面に映し出される光り輝く藤が幻想的。ライトアップを楽しむ人でにぎわうなか、こんな声も聞かれました。
ライトアップを見に来た夫婦
「毎年来てるんですけど、今までの中で一番混んでるんじゃないかな」
ゴールデンウィーク前半戦となった28日は、一日で5万7000人以上が来園。
あしかがフラワーパーク
長谷川広征本部長
「今年は昨年よりも1週間程度花の開花が遅れまして、ちょうどゴールデンウィークに(見頃が)ぴったり合ったところで、大変なにぎわいになっている」
人も少なくなってきた閉園間際。「蛍の光」が流れるなか、大藤の下にできた人だかり。SNSで有名になった写真と同じ構図で撮影すべく、自然とフォトスポット化。
ライトアップの時間は終始人がいる状態のため、閉園ギリギリを狙うのがポイントです。誰もいなくなる瞬間を今か今かと待ち構えます。
そして、人がいなくなった瞬間、一斉に切られるシャッター。
■海岸沿いに…季節外れの花火
混雑は横浜赤レンガ倉庫でも。ドイツの春祭りを再現した人気のイベントには多くの人が訪れました。
飲食スペースには、ドイツビールや料理を楽しむ人の姿も。常に満席状態が続いていました。この日の横浜では今年一番の暑さとなる最高気温27.7℃を記録。
季節外れの暑さに日傘を差す人や、日差しを避けるため日陰で座り込み休憩する人も。陰のある所には、人だかりができ、残された日陰はわずかという状態。
群馬からの観光客 娘(7)
「(Q.暑くない?)暑い」
群馬からの観光客 父親
「(Q.大丈夫ですか、暑さ?)いやー。もうしんどいです。ビールで何とか、耐えられていますけど」
日が落ちてきてもなお、人は押し寄せ海岸沿いに集まる人たち。そのお目当ては…。
花火が横浜の夜空を彩ります。
大学生のカップルは一足早い花火に感無量。
大学生カップル
「めっちゃきれい。すごい」
「すごいすごいすごい」
「やっぱラストスパートが一番きれいだね。この季節に花火っていうのは結構新鮮だなと思ってて、めっちゃ良かったなと思っています」
「この季節に花火楽しめて良かったです」
■外国人観光客、あえてのカプセルホテル利用も…
観光客が殺到しているのは、こんな場所も。
ナインアワーズ 米本秀高ディレクター
「ゴールデンウィークはやはり予約がたくさん入っていて、今日(GW初日)でいうともう満室です」
安さが売りの「カプセルホテル」。しかし、満室となったゴールデンウィーク初日の価格は、なんと1泊1万円を超えていました。
愛知県から来た大学生
「ゴールデンウィークは高くて、他が泊まれなかったです」
「夜にご飯とかたくさん買って、パーティーみたいなのしてみたかったです」
「(Q.どうです?)ちょっと狭い…」
節約のためやむを得ず、カプセルホテルを利用する人たちがいる一方で…。
フランス人観光客
「カプセルホテルに一回泊まってみたかったんです」
「旅館にも泊まったし、ゲストハウスにも泊まったし、民泊も使いました」
あえてカプセルホテルを利用する外国人観光客も多く、今年のゴールデンウィークはより予約が取りづらくなっていました。
米本ディレクター
「『高い』と言われることもあるんですけど、『周りのホテルと比べると安いから助かる』という声も同時にあります」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年4月30日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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