自民党の派閥の政治資金を巡る裏金事件が大きな節目を迎えました。立件されたのは、3人の安倍派の国会議員をはじめ、秘書や会計責任者ら10人。安倍派の幹部議員らは立件されず、捜査は事実上終結しました。
幹部の責任が問われなかった事について街の人は。
60代女性
「結局上の人は下に罪をなすりつける。末端が一生懸命やってきたにも関わらず末端のせいになる。うやむやで終わるんですよね、きっと」
なぜ幹部の責任が問えなかったのか?元検事の亀井正貴弁護士に聞きました。
亀井弁護士
「例えば会計責任者が自分は指示を受けていないと否認して、そして幹部の人たちが自分らは別に決めていないし、何もしていないと否認された場合に立証の証拠がなくなるんです。幹部議員と会計責任者との間の共謀というのは、今後もなかなか難しい問題」
さらにもう一つの残された疑問。
10代男性
「(裏金を)何に使っているのかが1番大きいんじゃないかな」
60代女性
「裏金裏金言ってるけど、裏の何に使ってるの」
裏金は何に使われたのかという疑問です。
亀井弁護士
「今回ガサ(家宅捜索)を入れてますから。特捜部のやり方として、捜索して差し押さえたしたブツというのは、今後将来にわたって捜査できる宝物、材料になるんですね。例えば脱税で(立件)できるような事案がないかとか、あるいは公職選挙法、選挙の関係でお金を配ったという面がないかどうか、そういう別の余罪についての捜査の端緒にはなりうるんですよ」
一方、自民党内では“政治の信頼回復のため”などとして、派閥を解散させる動きが。
岸田総理大臣
「宏池会(岸田派)を解散することを検討しております」(18日午後、総理官邸で)
岸田総理の突然の表明に続き、19日、安倍派と二階派も派閥の解散を相次いで表明しました。
20代女性
「(派閥を)解散すればいいという話ではない。説明責任があると思うので、ちゃんと説明してからやって欲しい」
50代女性
「どういう状況に動いていくのか、岸田さんを筆頭として見ていきたいです。今後の動きによりけりかなと思います」
(1月20日OA「サタデーステーション」)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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