1日の能登半島地震の後、半島の北側で約90キロにわたり、海岸線が沖合に向けて後退したとする研究結果が示されました。
広島大学の後藤秀昭准教授は地震の後に能登半島を映した衛星写真と航空写真から、海岸線の変化の状況を日本地理学会の複数の研究者とともに分析しました。
その結果、北西部の石川県志賀町から北東部の珠洲市までの海岸線が約90キロにわたり、沖合に向けて後退していたことが分かりました。
最も変化が大きかったのは輪島市門前町黒島町で、海岸線は240メートルも下がったということです。
この原因は、ほとんどのところで地震による土地の隆起だったとしています。
後藤准教授らは「半島の北側が持ち上がり南東部が低くなるように隆起していて、能登半島で続いてきた地殻変動と同様の傾向がみられる」と話しています。
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