名古屋で起きた2つの事件で、新たに分かったことをまとめます。
■刃物は…店外から持ち込まれた可能性あり
まず、1つ目の事件です。
自称・風俗店店員の曽我春暉容疑者(25)は26日、カラオケ店に一緒に入った20歳の女性を刃物で刺した疑いが持たれています。
容疑者と女性の関連については捜査中とのことですが、27日、この犯行に使われた刃物が店の外から持ち込まれた可能性が高いことが分かりました。
警察に対し、曽我容疑者は「私がやりました」と容疑を認めていると言います。また、捜査関係者によりますと、「何度も刺した」と話しているということです。
■女性は“服を着ていない状態”で発見
そして、2つ目の事件。
曽我容疑者が「自宅」と話す部屋の浴室で、30代とみられる女性の遺体が見つかっています。
曽我容疑者は「同居人を風呂に沈めた」などと話しているといいますが、この女性は“服を着ていない状態”で発見されたことも新たに分かりました。
■マンションの住人「特に気になる点はなかった」
浴室で遺体が見つかったマンションの周辺では、佐々木快アナウンサーが取材を続けています。現場取材で分かったことを聞きます。
佐々木快アナウンサー
浴室で見つかった30代とみられる女性の遺体について、新たな情報が入ってきました。捜査関係者によりますと、見つかった遺体は「死後それほど時間が経過していない」ということです。
曽我容疑者は30代とみられる女性を「風呂に沈めた」と供述していますが、これが事実だとすれば、カラオケ店で起きた事件の直前だったという可能性も考えられます。
また、現場となったマンションの一角には今もブルーシートが掛けられていますが、遺体が見つかった部屋を過去に出入りしていた男女を何度も見たという住人に話を聞きますと「2人が出掛ける様子は仲むつまじく、あいさつをする様子などからは特に気になる点はなかった」といった話も聞こえてきています。
■“2階建ての事件”として捜査
では、今後の捜査はどうなっていくのでしょうか?元警視庁捜査1課・理事官の副島雅彦さんに聞きました。
副島さんは今回の事件を「“2階建ての事件”として捜査をしていくことになるだろう」と話します。
まずは、“1階部分”です。容疑者が「自分がやった」「何度も刺した」と犯行を認めているカラオケ店の事件から、動機の解明などを進めていくことになると話します。
副島さんは「この“1階部分”をしっかり固めていくことによって、関与をほのめかしているマンションの浴室での事件(2階部分)についても、おのずと全容が見えてくるだろう」と話していました。
(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2023年12月27日放送)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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