地球温暖化に影響する二酸化炭素などの大気中の温室効果ガスの濃度が去年、過去40年で最も高くなったことが気象庁の調べで分かりました。
大気中の二酸化炭素やメタン、一酸化二窒素などは、熱を蓄積して地表を温める「温室効果ガス」に分類されています。
気象庁によりますと、2022年に記録された複数の温室効果ガスの世界中の平均の濃度が1984年に統計が始まってから最も高くなったことが分かりました。
特に二酸化炭素は温室効果ガスのうち温暖化への影響度で64%を占めるとされていて、過去40年で一貫して増え続けています。
化石燃料を燃やすことが増加の大きな原因ですが、去年の濃度は18世紀後半の産業革命以前と比べて1.5倍に達したということです。
また、メタンについては産業革命以前の2.6倍以上になりました。
近年は化石燃料の使用と熱帯地域での気候の変化によって増加しているとみられています。
また、一酸化二窒素が増えた主な原因については、農業の分野で窒素を含んだ肥料の利用が広まったことだと指摘しています。
この分析結果は11月末の気候変動に関する国連の会議「COP28」で報告される予定です。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
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