東日本大震災から12年 各地で追悼の祈り(2023年3月12日)

 東日本大震災から12年となった11日、各地で灯篭(とうろう)に明かりがともされたり、花火が打ち上げられたりするなど夜になっても多くの人が祈りを捧げました。

 津波で児童や教職員が犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校では、震災当時の在校生の数と同じ108本の竹灯篭がともされました。

 この竹灯篭は児童の遺族らが去年から行っているもので、鎮魂と震災の伝承への思いが込められています。

 参加者:「ここであったことを忘れないで、自分も何かできることをしていきたい」

 岩手県釜石市の追悼施設では、約1200個の竹灯篭に明かりがともされました。

 慰霊碑の前に描かれた文字は「忘れない」。

 追悼施設は多くの犠牲者を出した鵜住居地区の防災センターの跡地に整備されていて、灯篭の明かりとともに約2時間、鎮魂の祈りが捧げられました。

 福島第一原発があり、すべての住民が避難を余儀なくされた福島県双葉町は、再び住民が暮らせるようになってから初めて3月11日を迎えました。

 町内にある伝承施設では、復興や教訓が書き込まれた約1000個のキャンドルとともに追悼の花火が夜空を照らしました。
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