長引く戦争で港が使えず穀物山積み・・・アフリカでは食料品価格が上昇(2022年6月6日)

ロシアによる侵攻は、ウクライナの基幹産業である農業に深刻な損害を与えています。

砲撃や戦車によって畑は蹂躙(じゅうりん)されつくし、地雷もばらまかれているため、簡単に立ち入ることはできません。すでに収穫済みの穀物や、トラクターは略奪の対象となり、作付け用の種の倉庫も焼かれました。

国土の7割が農用地のウクライナ。戦火を免れたところも少なくはありませんが、ロシア軍が事実上の海上封鎖をしているため、黒海の港からは輸出が全くできていません。オデーサの港には、輸出用の穀物が山積みです。

ウクライナ国内の穀物は、9割以上が海上輸送でしたが、今は隣国のルーマニアへと運ばれています。そのほとんどがトラックでのピストン輸送です。

国境の街・スリナ。ウクライナから運ばれてきている輸出用の穀物はほんの一部です。港では、急ピッチで拡張作業が行われていますが、ルーマニア1国で捌ききれる量ではありません。
運送会社マネージャーのダン・ドルギン さん:「私たちはできることをすべてやるだけ。しかし、私たちにできることは他国やウクライナの港の力には及ばず、まだまだ足りない」

世界4億人分の食料を賄ってきたと試算されているウクライナの農作物。その影響は、主要輸出先のアフリカですでに出ていました。ソマリアでは、食料品などの価格が、この3カ月で2倍になっています。干ばつや紛争の影響とも相まって、最悪の状態です。
世界銀行:「食料価格が1%上昇すると、それだけで1000万人が貧困に陥る。それが、1年間、高止まりすれば、新たに貧困に陥る人は、世界で1億人以上増える」

この現状を引き起こした張本人は、こう話します。
ロシア・プーチン大統領:「アゾフ海に面したマリウポリの港は、我々の管理下にあって、港からウクライナの穀物を円滑に輸出する準備はできている。いつでも、どうぞ」
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