ロシア砲撃受け・・・頭に破片刺さった13歳少女が奇跡の生還(2022年4月21日)

 首都キーウの病院にはロシア軍の攻撃が強まっているウクライナ南東部からも患者が相次いで搬送されています。砲撃を受けて頭に破片が刺さってしまった少女は、難しい手術を経て奇跡的な生還を果たしました。

 ロシア軍の侵攻開始から、約2カ月。

 民間人の死者は、少なくとも2224人。そのうち173人が子どもです。負傷者は、2897人。実際は、これを大きく上回るとみられています。

 首都キーウにある国立小児病院には、ロシア軍が侵攻を続けるウクライナ南東部からの負傷者が相次いでいます。

 国立オフマディット小児専門病院、ウラディミル・ジュルニル院長:「この病院には、マリウポリからの避難民たちが来ています。そのなかには、治療が必要な子どももいます。恐らく爆発で鼓膜が破れたのでしょう」

 この病院で奇跡的にも命が救われた少女がいます。13歳のソフィヤさん。ロシア軍の砲撃により、破片が頭に突き刺さりました。

 頭に破片が直撃した、ソフィヤさん:「攻撃の音が聞こえて、ママが『ソフィヤ、早く逃げて』と言った。走り始めて3歩進んだら、私の方に破片が飛んできた」

 頭に破片が入ったまま、3週間以上も過ごしたといいます。

 国立オフマディット小児専門病院、ウラディミル・ジュルニル院長:「彼女が即死しなかったのは奇跡です。無事、助けることができたのはもっと奇跡です」

 ソフィヤさんの故郷は、ウクライナ南部のミコライウ州です。これまで激しい攻撃にさらされてきました。

 ソフィヤさんの自宅にも、ロシア軍の砲撃が直撃。

 ソフィヤさんの母親:「天井に大きな穴が開き、そこから空が見えた記憶があります」

 爆発した破片が頭に突き刺さり、ソフィヤさんは意識を失いました。

 頭に破片が直撃した、ソフィヤさん:「頭がずっと痛かった」

 ミコライウの病院では、破片を取り除くことができませんでした。

 避難もままならず、ようやくキーウの病院に移れたのは3週間が過ぎたころ。何度も意識を失い、危険な状態でした。

 医師:「炎症で血管が傷付き、出血して死亡する可能性が高かった」

 今までで最も難しい手術の一つだったといいます。

 破片は無事、取り除かれました。しかし、右手と右足に後遺症が・・・。

 頭に破片が直撃した、ソフィヤさん:「絵を描くのが好き。ただ右利きなので、今は絵が描けない。右手の感覚がなくなったから」

 医師:「頑張れ。少しずつできるようになっているよ」

 リハビリに励み、平和な日常が戻ったら、かなえたい夢があるといいます。

 頭に破片が直撃した、ソフィヤさん:「黒い7弦ギターがほしい」

 ギターが弾けるように、元気になると誓いました。そして、医師たちの願いは。

 国立オフマディット小児専門病院、ウラディミル・ジュルニル院長:「マリウポリの状況はとても深刻です。人々が避難できるよう、ロシアが出ていくことを願っています。人道回廊を安全に通れれば、市民たちはそれを使うでしょう」
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