プーチン大統領が“盟友”ルカシェンコ大統領と会談・・・“強気の発言”真意は?(2022年4月12日)

ロシアのプーチン大統領が、軍事同盟を結ぶベラルーシのルカシェンコ大統領と会談を行いました。注目は、これまでウクライナに兵士を送ってこなかったベラルーシが、今後、どう関わるかということです。

会談前、プーチン大統領はルカシェンコ大統領とともにロシア極東のアムール州にあるボストーチヌイ宇宙基地を視察。質問の時間も設けました。
宇宙基地職員:「ロシアの軍事作戦を支持している。目的が果たされることを望んでいる」
ロシア・プーチン大統領:「ありがとう。崇高な目的は達成される。我々が承認したドンバス地方の共和国の人々を助けることが目的だ。ネオナチズムが現実に隣国に存在する。人々をネオナチから救い、ロシアの安全を確保する方策を取った。ほかに選択肢はなかった」

会談後、プーチン大統領とルカシェンコ大統領は、共同で記者会見を行いました。
プーチン大統領:「ウクライナ、ベラルーシ、ロシアは統一された民族だ。ウクライナでは悲劇が起きているが、ルカシェンコ大統領が言ったように選択肢はなかった」

プーチン大統領は、ウクライナとの停戦協議について、「ルカシェンコ大統領のおかげで始められた」と述べ、ベラルーシこそが協議の会場に最もふさわしいという認識を示しました。

また、「ウクライナにおける特別軍事作戦は計画通りに進んでいる」としたうえで、会談の中で、ロシアとベラルーシによる共通の防空体制の構築を議論したことを明らかにしました。「我々の統合を強化することが重要だ」としていて、欧米諸国による経済制裁に対し、両国が共同で対抗する方針を表明しています。

◆防衛省防衛研究所の兵頭慎治さんに聞きます。

(Q.プーチン大統領の発言で、気になる部分はどこですか)
プーチン大統領がこれだけ大きな会見を行うのは、2月24日の軍事侵攻以来、初めてとなります。いま、プーチン大統領が何を考えているのかが、明らかになったと思います。注目したいのが、「ドンバス地方の人々を救うために作戦目票は必ず達成される」と言明したことです。東部2州の軍事制圧を重視するとみられていましたが、これがプーチン大統領の自らの言葉で確認されたと思います。

国際社会から大きな制裁を加えられていますが、「ロシアは孤立しない」と言ったうえで、ベラルーシとの関係を強化していくと。経済的連盟のみならず、共通の防空体制の構築を議論したということで、軍事的連携もこれからベラルーシと深めていくということを明らかにしています。ただ、注目されていたベラルーシに参戦を求めるのではないか、さらに強い軍事支援を求めたのではないかとみられましたが、現時点では、そこまでは踏み込まなかったといえます。

もう一つ、気になるのが「ウクライナ、ロシア、ベラルーシは統一された民族」という表現です。プーチン大統領からすると、この3カ国というのは統一された政治空間という思いがあって、それが今回の軍事侵攻の大きな理由になっているのではないかという見方がありましたが、プーチン大統領自らの言葉で、それが確認されたと思います。強がったような発言は、国際社会に伝えるメッセージだと思います。
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