大阪719人“過去最多”英国型猛威「重症化早い」(2021年4月6日)

“まん延防止等重点措置”が適用されている大阪府は6日、新たに719人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表しました。今月3日の666人を上回って、過去最多です。大阪府は重症病床使用率が70%以上になると、“赤信号”を点灯させるという基準を設けています。すでに66.5%。赤信号が灯れば、より強い警戒度を示す『医療非常事態宣言』を出す見込みです。
吉村知事:「変異株の検査をすると、割合がどんどん高くなっている。日本では正式に発表していないが、現場でいくと既存株よりも明らかにスピードは高い」

関西で多い変異ウイルスは“イギリス型”。その特徴は、重症化や死亡するリスクが高い可能性があるとされています。
近畿大学病院・東田有智病院長:「感染者が一気に増えている。それだけ感染力が強いと思う。人工呼吸器につないだ後、そこから離脱ができない。時間がかかっている。これは3波と違うところ。だいぶ変異株に置きかわっているのだろう。国が変異株をチェックするのを40%に増やしたいとしているが、本来はすべてやらないとダメ」

同じく“まん延防止等重点措置”の取られている兵庫県でも、感染拡大が止まりません。6日は276人の感染が確認され、緊急事態宣言が解除されてから最多となりました。兵庫医科大学病院にある30のコロナ病床は、緊急事態宣言が解除されてから1週間で満床となってしまいました。
兵庫医科大学救命救急センター長・平田淳一主任教授:「2月以降の任意の検査で、約9割の方が変異株だと判明。(変異ウイルスの特徴は)重症化が早い、進展化が早い。重症化した場合に、重症度も、前の第3波よりも強い。結果として、さらに回復も遅い。50代~70代までの患者が多いような気がする。既存のコロナ株だったら、10歳くらい年がいっていたと思うが、今回、ちょっと若年化している」

変異ウイルスの拡大は、医療のひっ迫具合にも影響を及ぼしています。兵庫の病床の使用率は72.3%、仙台市周辺では90%に迫る勢いです。変異ウイルスの感染者は、原則、無症状でも入院としていましたが、もうそれでは追い付かなくなっています。
田村厚生労働大臣:「変異株が広がっている地域に関しては、いままで個室の病床等で対応していたが、やはり病床がパンクするので、無症状、症状の軽い方は療養施設・ホテル等での対応をお願いしている」
場合によっては、変異ウイルスの感染者と従来型の感染者に同じ部屋で療養してもらうことも、お願いしているといいます。

神戸に住む40代の男性は、イギリス型変異ウイルスへの感染が確認されたあとも、自宅で療養を続けています。男性は、夜になると、間接の痛みが出て、不安は尽きないといいます。
神戸市在住の40代男性:「このままでいいのかなという不安はもちろんある。痛みが本当にこのあと収まってくのかなと」

変異ウイルスの拡大について、西村大臣は、こう述べました。
“新型コロナ”担当・西村大臣:「兵庫は8割、変異株に置きかわり、大阪は7割といわれている。英国型というものが、東京はそんなに広がってはないが、やがては入れ替わるということ。まさに大阪のように急激に感染拡大する恐れがある」

東京都では、新たに399人の感染が確認されました。東京で拡大している変異ウイルスは、イギリス由来のものでも、南アフリカ由来のものでもなく、『E484K』と呼ばれるタイプです。E484Kは、“スパイク”と呼ばれる突起のアミノ酸が変異したものです。これにより、抗体から逃れる性質を持つとされていて、再感染しやすくなったり、ワクチンが効きにくくなったりする可能性が指摘されています。E484Kは、海外から入ってきたとみられていますが、どこ由来のものなのかは、わかっていません。

これまでE484Kは、国内で1156例、報告されていますが、すでにイギリス型、南アフリカ型、ブラジル型を合わせた数を上回っています。ただ、厚労省はE484Kをスクリーニング検査の対象としていません。その理由をイギリス型などと比べて、感染リスクが低いからとしています。
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