感染拡大“変異ウイルス”増加・・・なぜ東京は少ない?(2021年3月30日)

大阪府は30日、新たに432人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表しました。東京都の364人を上回っています。一日の感染者の数が400人以上になったのは、1月24日以来で、緊急事態宣言が出る直前と同じ水準です。感染者の増加には、変異ウイルスが一因だという見方があります。

鳥取県倉吉市では、変異ウイルスクラスターが発生しました。
平井知事:「倉吉市の会社の社員寮で、11名の感染が明らかになった。調査をしているところ、すべて変異株陽性との判定状況」
鳥取県では29日、2人の変異ウイルスへの感染が確認されていて、合わせて13人となりました。また、新規感染者は過去最多の20人となっています。

和歌山県は、29日までの1週間に確認された感染者のうち、64.2%から変異ウイルスを検出したと発表しました。直近1週間の変異ウイルスの割合は、15日時点で25%でしたが、22日には40%、26日には62.5%にまで上昇していました。変異ウイルスを見つけ出すには、陽性の検体を、もう一度PCR検査し、さらに、全遺伝情報を解析する“ゲノム解析”を行います。鳥取県と和歌山県では、すべての検体で、これを行っています。

神戸市では、1月下旬から、新規感染者の半分以上について、変異ウイルスの検査を実施しています。これまでに兵庫県の変異ウイルスは182例。一方、東京都は41例と、かなり少ない数字です。都道府県によって、変異ウイルスの検査数に大きな差があります。変異ウイルスの検査率は、神戸市で60%ですが、東京は10%程度に過ぎません。また、神戸市では以前から、ゲノム解析を一括で行う市の研究施設と病院との間で連携する体制が整っていたため、多くの検査をこなすことが可能となっています。一方、民間の検査機関が多い東京では、神戸のように、効率よく検体を集めるシステムがないため、急に検査数が増やせません。
小池知事:「東京の場合は民間の病院や民間の検査数が極めて多い。いわゆる自由診療もその中に入るが、検体を届けていただくなど、そういう協力が必要。それは、おびただしく多い。そういう方々に協力を引き続きお願いしていく」

現在、国の方針では、変異ウイルスの検査数の目安は10%。今後、これを40%程度に引き上げる方針です。ただ、首都圏の自治体の担当者は、こう話します。
首都圏の自治体担当者:「40%という数字に科学的根拠はない。政治的に、たくさんやっているように見せたいだけではないか。
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