「緊急事態宣言」の効果は?感染拡大をどう抑える?(2021年1月9日)

今回の「緊急事態宣言」の効果はどれぐらいあるのか。
そして、どうすれば感染拡大を抑えられるのか?について、感染制御学がご専門の順天堂大学大学院、堀賢教授にお話を伺いました。

【1】現状の分析

堀教授:全国的に増えているのはGotoトラベルの影響で大都市から地方都市に向けて感染症が運ばれた影響だと思います。
    また、首都圏で増えているのは、クリスマス前後のちょうど2週間前からですが、大勢の人出があった影響は大きいと考えています。
    まだまだピークは来ていなくて、東京では来週以降も1日4000人を超える日が出るといわれています。

    陽性率が15%という数値もかなり危機感を持たないといけない数字です。
    これまで陽性率が倍増するのに50日かかってたところ、今回は20日ほどで倍増しています。
    つまり、リアルに市中で感染が拡大しているということがいえます。

【2】「緊急事態宣言」の効果は?

堀教授:感染対策では初期に強いブレーキをかけて拡大を止め、落ちついたら慎重に対策を緩和していくということがセオリーです。
    最初、様子を見て、引かないから後からブレーキを強くするというのは、その間にも感染拡大が続いて更に止めることが困難になっていきます。
    今回4月の頃より何倍も感染者がいて、さらに感染者が爆発的に増えている時期ですから、生半可な対策では減らせないと思わないといけないです。
  さらに時間がかかって、経済の影響はますます大きくなるということもあります。

   感染を抑える基本というのは、とにかく人と人との接触を減らすことです。
  夜の外出を自粛することはもちろんですけども、昼間の人との接触も極力減らして頂きたいと思います。
    例えば、テレワークの目標7割というのは、最低ラインです。

【3】「緊急事態宣言」の解除について

堀教授:(東京都の1日の新規感染者数を)100人以下まで減らす必要があります。
    来週の首都圏の重症病床というのは、満員で患者が受け入れられない状況になります。
    重症医療はすでに崩壊が始まっています。今すぐ感染者数をガツンと下げておかないと、これから先は重症者数がそのまま死亡者数につながってしまうという事態になります。
    現在は、一般の集中治療室もコロナ患者が使用し始めていますので、例えば患者の受け入れ先が見つからず救急車を呼んでも2、3時間待ちの状況であるということで、
    急患でも手遅れになるような状態になってきています。患者を減らすことが第一です。皆さん協力お願いしたいと思います。
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