2人分の水を100人に・・・WOTA前田氏が描く未来(2020年12月2日)

『未来をここからプロジェクト』。時代の最先端を行く人たちに“未来”について聞きます。今回は、水道インフラがなくても水を供給できる装置を開発した前田瑶介さん(28)です。

前田さんが開発した水循環システム『WOTA BOX』。AI=人工知能を使って水を循環させることで、2人分の水で100人がシャワーを浴びることができるといいます。災害での活用が期待されています。2018年の西日本豪雨では、避難所に無償で設置。入浴などに使用されました。
前田瑶介さん:「被災者は、最初『水が使えるって、どういうこと』という感じだったけど、水を使えた瞬間に泣いたり、笑ったりされて。単に水が使えて体を流せるということ以上の水の価値とか、水は人にとって、物質的な意味だけではなくて、色々な意味で、めちゃくちゃ大事なものなんだと体感できた」

前田さんは、東京大学在学中に『WOTA BOX』を開発してきました。今年度のグッドデザイン大賞を受賞しました。しかし、前田さんは、単に役立つだけでなく、社会を根本から変えていきたいといいます。
前田瑶介さん:「今の水道システムとは、全く別の新しいシステムとしての水の循環を作っていくことが、人類の未来に繋がっていくのではないかと思っていて、近代的な上下水道システムが出来上がったのは、ここ100年。自分たちの、おじいさんとか、そのまたおじいさんの世代が『ここに水道を作ろう』と決めた。なぜ、おじいちゃんとか、そのまたじいさんが決めたここに住むってことの責任を『自分たち世代』が払うんだと。これから100年とか200年を見据えて、どれくらい人が増えていったとしても水に困らない状態を作りたい」

前田さんは「“水道”という当たり前を疑えば、砂漠にだって住めるかもしれない」と語ります。未来をどう描いているのでしょうか。
前田瑶介さん:「“水の制約をなくす”ということ。常識の外に行こうということでもある。人類が自分の思うままに、自由自在に水をコントロールしているという未来を実現したい。水を自分たちが欲しい状態に持っていけないから“水問題”が生まれる。生きるのに必要な基本的な資源をすべてを使ったその場所の近くで再資源化する。その場所で、“使う自由に対する責任”の取り方を全人類ができるようなれば、人と自然の繋がり方が変わるというのが、究極的なところだと思っている」

なお、インタビューの完全版は記事下の【「2人分の水を100人に・・・WOTA前田氏が描く未来」完全版】からご覧いただけます。
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