二転三転に困惑・・・GoToトラベル“割引”元通り(2020年10月13日)

『GoToトラベル』の割引では、これまで旅行代金の35%分、最大1万4000円が割引されていましたが、先週末に一部の大手旅行予約サイトが割引上限を最大3500円に引き下げるなどと相次いで発表。ところが13日になって元に戻すということになりました。
赤羽国土交通大臣:「各事業者においては、遅くとも14日の午前中までには、35%の割引支援を再開する予定と報告を受けております。(地域共通クーポン含め)5割トータルで割引ができると思っていた制度が、突然そうじゃないことがあること自体は、改善しなければならない」
原因は、今月に入って東京発着の旅行が追加された影響で、一部の予約サイトなどで予約が急増し、予算を使い切るなどしたためです。

国の素早い対応で、利用者には朗報となる決定ですが、中小の現場からは不満も上がっています。
東京都旅行業協会・村山吉三郎会長:「割引率を元に戻しますって話。ちょっと我々としては納得いかない」
国交省は、特定の地域に旅行者が偏ることを防ぐため、全国を13のエリアに分け、それぞれ予算の上限を決めています。事業者は去年の実績に合わせ、13のエリアに予算を割り振った販売計画書を出すことになっています。
東京都旅行業協会・村山吉三郎会長:「去年の実績とか、行きそうな所(エリア)とかに出すよりも、給付枠全体は『全国どこに行っても良いですよ』っていうふうに出してもらった方がありがたい。我々の協会に入っているのは800社くらいありますが、どこに聞いても(予算は)余っている。ぜひ、こういう旅行会社を使って頂きたい」
大手が枠を使い切れば中小の事業者にも客が流れてきますが、今回のように、すぐに予算が追加されると、その期待もできません。
東京都旅行業協会・村山吉三郎会長:「すぐに発表したじゃないですが『戻します』と。あれで戻さなかったら(中小にも)すごい客が来ると思いますよ。中小からみて(大手は)非常に優遇されすぎという感じ。旅行会社全体・中小も合わせてやっていくのが本当の筋論だと思う。それがちょっとできていないような気がします」

割引は、予約サイト以外に、施設への直接予約でも行われます。埼玉県越生町の宿泊できるレジャー施設『オーパークおごせ』もGoToトラベルの対象となっていますが、現在、施設への直接予約では、割引の適用ができない状態となっています。
オーパークおごせ・白石純也支配人:「観光庁から配分された予算がもう完売してしまったので、それに伴い、販売が終了という形です。適用できないんですかという問い合わせは多い、増えている状況で、そこを一つ一つお客さまに説明するのは、大変ではあります」
ただし、外部の予約サイトからの予約については、割引が適用されます。
オーパークおごせ・白石純也支配人:「一番心配なのは、どこかのタイミングで、このお客様は対応できるけれども、このお客様は対応できないという状況が発生するのが、宿泊施設としては怖い」
オーパークおごせでは、3回に分けて支援を受けることにしていて、最後となる来月分が来れば、直接予約での割引が再開できます。それが尽きた場合、追加されるかどうか、今のところ、事務局からの連絡はありません。

割引率などの変更、そして追加予算投入ですぐに元に戻るという、二転三転の状況で、国の対応には批判の声も上がっています。
立憲民主党・川内博史衆院議員:「(旅行予約サイト側から)観光庁に事前に『お金が足りなくなるみたいなので、割引率を下げますね』という協議はあったのか」
観光庁担当者:「利用回数の制限とかの措置を取りたいという報告は受けたものと」
立憲民主党・川内博史衆院議員:「だから報告はあったわけでしょ。そういうふうにしまよすと。それに対して『あ、そう』と言っちゃったわけですよね、観光庁が」
立憲民主党・原口一博衆院議員:「不公平を是正しようと思ったら、次々に予算を投入しないといけなくなるんじゃないでしょうか」
観光庁担当者:「今後、オンライン予約サイトへ追加的な配布をするにあたっては、全体の予算の執行状況を見ていかないといけないと。今、詳細を再度つめている」
立憲民主党・山井和則衆院議員:「年末年始の予約とか、多くの国民が予約サイトで入れたら、またすぐにお金が足りなくなって、1~2カ月で、また割引率が制限されるんじゃないかという不安を持つんですよ。1月末まで『割引制限はありません』と責任を持てるのか。『1カ月くらいは、これでもつ』ということなのか」
観光庁担当者:「今回の対応にかかわらず、できるだけ長く観光需要の喚起を続けていきたいと考えている。
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