菅新総裁誕生 アメリカ・中国の反応は?(2020年9月14日)

菅新総裁の誕生を受けて、海外の反応です。

◆アメリカ・布施哲ワシントン支局長の報告です。
今のところトランプ大統領をはじめ、アメリカ政府の公式の反応は入ってきていません。何人かの日本専門家に話を聞いたが概ね歓迎ムードで一致しています。専門家たちが口を揃えて強調するその理由は、「安倍外交を継承してくれるのであれば、安心だ」ということでした。その一方で、大半のアメリカ政府関係者から見れば、菅新総裁は全くニューフェイスと言っていいと思います。過去にペンス副大統領と会談するなど、ワシントンを訪れた経験はありますが、実務派らしいという印象がある以外は、ほとんど知られていないというのは実情です。ある専門家の一人は「再選されようと、されまいが、当面はトランプ大統領と向き合うことになる。安倍総理のときと比べて、トランプ大統領との関係を構築するには苦労することは間違いないだろと」と指摘していました。多くの外国首脳がそうだったように、仮にトランプ大統領との関係構築に失敗すれば、日本外交の影響力が後退する、そんなリスク・シナリオを指摘する声も出ています。

◆千々岩森生中国総局長の報告です。
中国政府が最も警戒しているのは、トランプ政権が菅新総理に、中国と手を切れと圧力をかけてきた時に、菅新総理が今の日中関係を維持してくれるのか、それができるのか、ここに最大の焦点が絞られています。早速、中国外務省は菅新総裁の誕生を受けて「引き続き、日中関係の改善を進めたい」というメッセージを出しました。これは、中国の本音と言えます。実は、安倍総理の辞任会見の直後から、中国側の関係者から私のようなところにまで「次の日本総理大臣は誰になるか」「日本の外交路線は変わるのか」といった“探り”と言ったら言葉が悪いですが、そうした連絡が何度も入ってきました。中国側が、日本の動向に敏感になっているということを肌で感じます。菅さんは、中国に対して基本的にタフで、それを中国側もわかっています。しかし、“実務型”で、ウィンウィンの関係を目指していける相手ではないかということで、基本的に、いま、中国政府は、菅新政権の誕生を歓迎しているということです。
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