“ポスト安倍”レースが本格化 石破茂氏に聞く(2020年8月28日)

再び政権に就いてから7年8カ月。歴代最長の政権を築いてきた安倍総理が28日、持病の悪化を理由に辞意を表明しました。新型コロナウイルスへの対応が続くなか、安倍総理は「政治的空白を生み出さないようにするため、このタイミングしかない」と判断したということです。“ポスト安倍”として注目される石破茂元幹事長に話を聞きました。

◇総理の突然の辞任発表、どう受け止めました?
総裁任期はあと1年あり、治療と国政を両立させながら責任を果たしていくとおっしゃると思っていました。
昨日の段階からお辞めになるという話も一部あったので、ひょっとしたらという思いもありました。

◇テレビ朝日が22日、23日に行った世論調査では、“ポスト安倍”に名前が挙がっている人たちのなかで、石破元幹事長が27%と最も高い結果となりました。どう受け止めますか?
安倍総裁と違うスタンスを明確にしているのは、私だけです。そうすると、今のやり方よりも、違うやり方のほうが自民党には合うんじゃないのかと思っている人の期待があるということだと思います。ただ、こんなにたくさんの支持があると舞い上がるほど、そういう考え違いをしないようにしているつもりです。

◇総裁選に出馬する意欲はありますか?
期待に応えたいという気持ちはあります。安倍総裁との一対一になった一昨年の総裁選では、色んな圧力もあるなかで、45%の党員が支持してくれました。それは決して無にしてはいけないという思いは、2年間ずっと思い続けてきました。ただ、安倍総理がつらい会見をされた当日に、そういうことは申し上げたくありません。どういう形で総裁選が行われるのか、誰がどういう形で出てくるのか、何が国家・国民のために一番いいのかを自分で責任を持って判断する、つらいなか苦しいなか支えてくださった同志の意見はきちんと聞かなければいけないということです。

◇通常は、12日以上に及ぶ党総裁選が行われ、国会議員と全国の党員の投票によって選ばれます。票の比重は、国会議員票394と地方票394と同数です。ただ、今回は、正式な総裁選を開かず「両院議員総会」を開いて決める方針だといいます。特に緊急を要するときに行われる両院議員総会は、選挙期間に決まりがないため、短期間での選任が可能で、票の比重については、国会議員票が394、地方票は141と、国会議員票の比率が高くなり、石破元幹事長にとっては不利になります。この決め方に石破元幹事長は納得していますか?
幹事長に一任されているわけで、二階幹事長はそれでいくとは言っていません。そういう方向ですという報道は多いですが、誰がどういう責任を持ってそういうこと発言したのかをみないと言及はできません。国会を開いている最中や、総理が重大な事故に遭われた場合は、緊急性がありますが、安倍総理が「次の総理が決まるまで自分がやる」と言っているので、政府は存在しています。両院議員総会になった場合、100万人党員の投票権を行使させない正当性を聞かないと、党員によって支えられている党としてはいかがなものかということです。

◇今回の新しい総裁の在位は1年間です。今回は見送って、来年の本格的な総裁選で戦うという考えはありますか?
色んな可能性はあります。今回、緊急だと判断する理由は何であり、私が今回出ないとするならば、党員の方、国民の方に納得して頂ける状況が作れるかどうかです。

◇二階幹事長は通常の総裁選を行うには「時間の問題がある」と発言し、両院議員総会の形になる可能性があります。その場合、派閥勢力が影響してきますが、石破元幹事長の派閥は19人と推薦の20人に足りていない状況です。支持を広げる自信はありますか?
やってみなくてはわかりません。国会議員として、国民にいかなる責任を果たすべきかということを、それぞれの議員がどう考えるかです。政策や党の運営方針に賛同するということを国会議員が表明し、それを判断するのは有権者です。有権者に対して常におそれを持ち、真摯であるということは常に求められる姿勢です。

◇もし総理になったら、新型コロナウイルス対策について、どういった対策を講じますか?
色んな経済活動の制限を政府がお願いしています。お願いベースだから補償はせず、なおかつ手続きも煩雑です。コロナの収束のために制限に強制力を持たせると、補償も出てくるのではないかと思います。これは特措法を改正しなくてはいけません。財源が無尽蔵にあるわけではないので、コロナの収束に有益であるということを検証しながら、スピードを持ってやることが必要です。
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