大方の予想は“続投”だったのに・・・専門家に聞く(2020年8月28日)

安倍総理の突然の辞任表明について、ジャーナリストの後藤謙次氏とテレビ朝日・政治部の足立直紀部長に聞きます。

※総理の会見をどのように見たのでしょうか。
後藤氏:「非常に悔しい思いがあったと思います。13年前の“投げ出し”ともいわれた退任劇だけは繰り返したくないという思いが強かったと思います。ただ、健康面が思い通りにいかない。今週の水曜日に、秘書時代から安倍さんを知っている国会議員に電話をしたら、「安倍さんが『今は薬が効いているが、ここから先、どうなるかわからない』と言っていた」と話しました。安倍さんの当選同期の閣僚経験者は、今週初め、珍しく安倍さんからメールが来て、そこには「お互い、長くなりましたね」という文案が来て、「いよいよ最後の覚悟を決められたのかなと思った」といいます。自民党本部は、その前から“ポスト安倍”の事務的な準備に入っていました。1回目の通院の後から、徐々に“ポスト安倍”体制の移行の準備が進んでいた。安倍総理は自ら退陣を決めて、きょう、コロナ対策を後から決めたという順番だと思います。自分の思い通りにならなかった、その悔しいまま、結果として、13年前と同じような形で退陣に追い込まれた。悔しさがにじみ出た会見でした。

※報道などでは続投でしたが、なぜ、こういうことになったのでしょうか。
後藤氏:「結論はここに行くと、プロは見ていました。この結論しか出せないけど、プロセスと期間に問題があるにしても、ここしかない。ある意味、総理は一番早いタイミングで決断されたということです」

足立部長:「月曜日に辞任を決断していたことが驚きでした。自民党幹部は『通院した後、元気が戻った』と話していました。そんななか、総理は一人で、自らの体調と向き合って辞任を決めたことが印象的でした。今回は、投げ出し批判をされないように、新しいコロナ対策や新しいミサイル防衛を残したうえで、辞めるという形にこだわったのかなと感じました。安倍総理は、コロナ対応には、相当な責任感で臨んでいました。感染が広がっても、経済が悪くなっても批判を受けるという立場でいました。結果を出すのは難しいなかで、激務とストレスが重なって、心と身体が持たなくなってしまった。
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