経済と感染防止の両立を ウィズコロナ時代の試み(2020年8月26日)

全国では26日、午後9時現在で895人の新型コロナウイルス感染者が確認されました。東京都では236人と、3日ぶりに200人を上回りました。山口県では接待を伴う飲食店で県内初のクラスターが発生し、15人と過去最多となりました。こうしたなか、“ウィズコロナ”の時代を乗り越えるための新たな取り組みが各地で始まっています。

JR東日本は、東北新幹線の客席を使った輸送サービスを試験的に始めました。このサービスは、新型コロナウイルスの影響で増えた空席を有効活用するもので、仙台市石巻市で水揚げされたばかりの海産物が東京駅構内にある飲食店で提供されました。この新たなサービスには、漁業関係者も期待を寄せています。
 石巻市の漁業関係者:「いま本当に産地でコロナの影響とかでなかなか売り上げが上がらない、大変なので、非常にこれはチャンスだと思います」

藤田医科大学の研究グループは、ウイルスの感染力を弱める世界初の実験結果を発表しました。人体に害がないとされる低濃度のオゾンを発生させたところ、10時間後には、オゾンを発生させていない時に比べ、ステンレスに付着させた感染力のあるウイルスの感染力が4.6%にまで減少したといいます。
 藤田医科大学病院・湯澤由紀夫病院長「実際にコロナで陽性になっている方が入院されている所で、ご本人あるいは医療スタッフの安全をしっかり担保するという意味で、どんどんこういったものを使っていきたい」
藤田医科大学病院は、アルコール消毒などの対策に加え、病室や待合室に低濃度のオゾンを発生させる機械を置くことで、院内での2次感染のリスクを軽減したいとしています。

東京・町田市のライブハウス『町田プレイハウス』では2日、満席でライブを開く試みが行われました。監修したのは京都大学の藤井聡教授、そして、ウイルス学が専門の宮沢孝幸准教授です。
 京都大学レジリエンス実践ユニット・宮沢孝幸准教授(ウイルス学):「ウイルス学的に考えて、一番安全な方法は(間隔を)開けることだけれど、それができる業種とできない業種がある。できない業種にどう安全を担保していくのか考えるのが僕たちの役目」
今回、ライブ入場時には検温を行い、体調が悪い人や60歳以上の高齢者などには来場を控えるようお願いしました。また、食べ物の提供はやめ、飲み物もビンとペットボトルだけ。そして、ライブ開始前に3つの注意点が呼び掛けられました。
京都大学レジリエンス実践ユニット・藤井聡ユニット長:「1、マスクつけて飛沫を飛ばさない。2、できるだけ声は控える。3、目鼻口は触らない」
ライブ中、観客はマスクを着けていますが、隣の人との距離はあまりありません。
 京都大学レジリエンス実践ユニット・宮沢孝幸准教授(ウイルス学):「(客席で)これくらい離れて、マスクをしていれば、ただ息をしてるだけでは感染は成立しないと私は思います。混んだ電車の中で座席空けていますかという話なんですね」
マスクができない出演者にはマイクに飛沫を防ぐシート。前2列の客にはフェイスシールドをつけてもらいました。ただ、小さな飛沫が室内に溜まるのを防ぐため、換気が大切だといいます。今回のライブでは、30分に一度、換気を行いました。
 京都大学レジリエンス実践ユニット・宮沢孝幸准教授(ウイルス学):「密閉したところで何時間もいると、ウイルスの細かい粒の密度が上がると、感染のリスクは高まる。ある程度は換気しないといけないと思います」
ライブから3週間以上経ちましたが、出演者・観客ともに新型コロナウイルスに感染したという報告はないといいます。
 町田プレイハウス・松村忠俊さん:「来てくださった方たちが非常に楽しそうで、出演者もスタッフも生き生きとした姿を見せてくれた。僕たちはそのためにやってるので」
 京都大学レジリエンス実践ユニット・藤井聡ユニット長:「文化・芸術があってはじめて人類・人間社会だとすると、芸術・文化もそれなりに保存できるように、コロナのリスクを最小化する道を探る。
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