河井夫妻の初公判“陣中見舞い・当選祝い”無罪主張(2020年8月25日)

去年の参議院選挙をめぐる買収事件で起訴された前の法務大臣・河井克行被告(57)と妻の案里被告(46)の初公判が開かれ、2人は買収の意図を否定して、無罪を主張しました。克行被告らは、去年の参議院選挙で、案里被告を当選させるため、広島の地元議員ら100人に約2900万円を配った公職選挙法違反の罪に問われています。最大の争点は、現金の配布が“案里被告を当選させる目的”だったかどうかです。
 克行被告:「河井案里に対する投票、または投票の取りまとめなどの選挙運動を依頼する趣旨で供与したものではございません」
 案里被告:「私は夫と共謀したことはありませんし、私の当選を目的として現金をお渡ししたことはありません」
現金を渡したことは認めたものの、あくまで“陣中見舞い”や、“当選祝い”だったとして無罪を主張しました。克行被告から、現金を受け取ったという地元議員らは「選挙の応援依頼の意図を感じた」などと証言しています。
 安芸高田市長(当時)・児玉浩氏:「現金の授受については2回ございます。どちらも案里氏への参院選の協力を匂わせるものだった。これは明らかに買収行為であると感じたので、これはいけないと突き返し、押し問答になった」
 広島市議会の沖宗正明議員:「案里さんの話が出たということで、選挙の応援を依頼する趣旨があった」

検察側は、いつ、どこで現金が配布されたのか、100人の実名を1人1人読み上げました。ただ、その一方で、地元議員ら100人の立件を見送っています。公職選挙法では、配布した側だけではなく、現金を受け取った側も罰する規定があります。弁護側は、検察が立件を見送る代わりに、地元議員らから供述を得るという「違法な裏取引」をした疑いがあるとして、裁判の打ち切りも求めました。
 検察幹部A:「この事件を引き起こしたのは誰か、責任を取ってもらうべきなのは誰かを考えたとき、あの2人に責任を取ってもらわなければならない」
 検察幹部B:「全員起訴したら大変なことになる。広島政界は大変になるし、裁判をするとなると、ものすごいコストを抱えることになる」

今回の裁判は、本来であれば、迅速な審理を目指す“百日裁判”の対象ですが、すでに55回の期日が決まっていて、100人を超える証人の尋問が行われる予定です。判決は来年の見通しで、有罪が確定すれば、2人は国会議員の地位を失うことになります。
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