医療現場ひっ迫 テントで診療も・・・最前線医師に聞く(2020年8月24日)

24日、全国の新型コロナウイルスの新規感染者は午後9時時点で490人となりました。東京都は95人と、先月8日以来47日ぶりに100人を下回りました。長野県では11人と過去最多を更新したほか、各地で新たなクラスターの発生も確認されています。厚生労働省によりますと、これまでに亡くなった人の多くは70代以上の高齢者で、24日に死亡が確認された13人のうち、12人が70代以上でした。24日に開かれた政府の新型コロナウイルス対策の分科会の会見では、年代別の致死率を見ると、70代以上は、第1波の際が25.1%、第2波が25.9%と、ほとんど変わっていなかったと発表されました。基礎疾患については、今年3月までの516人分の重症者や死亡者のデータを分析したところ、重症化や死亡リスクが、糖尿病で2.5倍、脂質異常症で2.1倍。さらに、男性は女性に比べて2.8倍になっていたということです。また、上限5000人とされている大規模イベントの人数制限を継続することが発表されました。
 “新型コロナ担当”西村康稔経済再生担当大臣:「新規陽性者は下降しているように見えるが、今後も減少傾向が続くかは、必ずしもはっきりしない。医療提供体制の負荷がまだ続いていることを踏まえ、現在の制限を継続するということで了解頂きました。収束傾向が見られた場合でも、直ちに人数無制限に緩和するのか、よりきめ細かな対応が必要かどうか、これは状況を見て検討すべき」

新型コロナウイルス感染者を受け入れている名古屋市の名古屋掖済会病院では、厳しい環境が続いています。名古屋掖済会病院では陰圧室が足りなくなったため、院内にビニールシートで作られた簡易テントを設置。テント内の圧力を下げる方法で代用していますが、テント内ではエアコンが使えないため、かなりの暑さになるといいます。
 名古屋掖済会病院・河野弘院長:「スタッフも感染防護服を着て、手袋・マスクをして、中で行動するので、狭い空間で医療行為を行うということで、かなり汗もかくし、脱水状態にもなりやすい」
まだ病床に余裕はあるものの、入院患者のほとんどが高齢者だといいます。
 名古屋掖済会病院・河野弘院長:「新規発生数だけでなく、その中の重症者の数が大事。重症者の予備軍、なりやすい方として高齢者があるので、高齢者の比率、それに伴う重症患者の数、それが一番大事なキーワードになると思う。高齢者の方が多いと、いつその日のうちに急変して重症化するという懸念がありますから、常に緊張感を持って(高齢患者を)観察しております」

ギリギリの対応に追われている医療現場について、発生当初から多くの患者を診てきた国立国際医療研究センター忽那賢志先生に聞きました。
 国立国際医療研究センター忽那賢志先生:「(Q.東京都の新規感染者が95人と、約1カ月半ぶりに100人以下になりました。この傾向についてどう見ていますか?)都内の新規感染者のピークは過ぎた可能性があり、感染者の数が減ることは、とても良いことだと思います。ただ、重症者はまだ増え続けています。重症者のピークは通常、2週間ほど遅れてやってきますので、医療機関としては、まだまだ油断できない状況だと思います。
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