香港揺るがす法案スピード可決 民主化リーダーは・・・(20/06/30)

中国の国会にあたる「全人代(全国人民代表大会)」は香港での反政府的な動きを取り締まる法案を全会一致で可決しました。香港の人々の自由や権利を認めてきた「一国二制度」が危機を迎えています。北京から報告です。

 (千々岩森生記者報告)
 (Q.一国二制度の危機ともいわれていて、香港の自由を奪うような重大な法案があっという間に成立し、しかも来月1日に施行という動きになっているが、どういうことか?)
 北京で30日昼ごろにアメリカのCNNが放送中に突然、画面が真っ暗になりました。まさにこの時、香港のニュースが伝えられていて、「香港で抗議活動が起きている」「各国が批判している」という内容ですが、こうした、いわば都合の悪い報道というのは一切、伝えないと。そして、このニュースが終わるとまた普通の報道に戻りますが、こうした法律の中身や詳細も分からない、そして、どんな議論が行われていたかすらも明らかにされないままわずか1カ月で法律ができ上がるという運びになっています。
 (Q.香港の統制が当然、強化されるという内容なわけですが、そうなると香港の自由を守ろうと、民主化を維持しようというそういった人々は相当、危機感を持っているのではないか?)
 早速、動きが出ています。日本でもおなじみの周庭(アグネス・チョウ)さんが所属していた政治団体を脱退すると表明していて、彼女はSNSに「生きてさえいれば希望はあります」と記しています。また、香港での活動をやめて海外に支部を作って活動を続けるという団体も出ています。中国政府がここまで急いだ理由ですが、9月の上旬、立法会の日本でいえば国会の解散総選挙にあたるような大事な選挙があるのですが、民主派の候補者たちは選挙前に逮捕されるんではないかと恐れています。中国政府としてはこうしてこの法律でジワジワ追い込んで事実上、立候補ができないような形に持ち込むと、そんな懸念も高まってきています。
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