“夜の街クラスター”「偽名で追跡調査無理」(20/03/31)

東京で31日に判明した感染者78人のうち、過去最多となる49人の感染経路が分かっていません。東京都の感染者のうち、これまでに少なくとも38人がキャバクラやクラブなど接待を伴う飲食店で感染したとみられ、夜の街での“集団感染”が危惧(きぐ)されています。小池都知事はナイトクラブやバーなどへの入店を控えるよう呼び掛けています。

東京・新橋にある『Bar Caelum』の渡邉憲賢オーナーは「夜の外出を控えるようにという発言があってから、言われるのは多分こういうお店だろうと薄々感づいていました。ああいう形で名指しでポンと出されてしまうと、その影響はやっぱり響いてくる。店の固定費でかかってくる部分は休もうがやろうが変わらないので、そこの部分は(お店を)開けておけば、少しでも足しにはなるかなという感じ」と話します。

キャバクラ店の関係者は「現在、客足は確実に減っているが、(店に)客がいたり、女の子でも(金に)困っている子も間違いなくいるので、それで営業が回っているというのも事実。ナイトクラブに関しては『行くな』ではなく、『営業するな』というお達しを出してもらって、街自体を止めてもらった方が、僕らも正直、仕事に来たくないし怖い」と語りました。また、店から感染者が出ても感染経路を追跡するのは難しいといいます。その理由として「実際のところ、指名とか(常連客)であれば(追跡調査が)追い付くかもしれないが、一見さんとかで入られた店で(追跡調査は)ほぼ無理です」と話します。また、店で名前を書いてもらうとなったら「偽名で書くと思うので客自体が『山田さん』『田中さん』とか書かれると、その日の客が20人だとすると20人全員が『山田さん』のオンパレードになると思う」としたうえで、客に身分証を提出させるような店には「僕でも行きたくない」と話しました。

東京都によりますと、“夜の街”で感染した人のなかには、保健所の調査に応じない人も多いといいます。感染症対策が専門の順天堂大学・堀賢教授は「感染経路が分からない人数がどんどん増えていくと、将来的にはオーバーシュートに近付いていく」と指摘します。
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